【2019】クラウドファンディングの始め方①サイト比較

writer : Masahiro Yoritama

はじめに

最近すっかりメジャーになってきた「クラウドファンディング」。
この記事では、「なんとなく興味がある」「資金集めをしてみたいけどどうやればいいかわからない」という「実行者」の方向けに、クラウドファンディングサイトの比較とオススメを書かせていただきます。


ちなみにこれまで当社は、自社プロジェクトと他社のサポートを合わせて、合計26プロジェクトを実行してきました。Makuake、Readyfor、Campfire、A-port、MotionGalleryの5つの購入型クラウドファンディングサイトを使用し、調達総額は約1,900万円、成功率は81%(ALL inの未達は「成功」に含まず)の実行者としての経験をもとに書いております。
(数字はいずれも2019年8月時点)

ぶっちゃけどのサイトがいいの?

「これからクラウドファンディングを始めたい」という方から、もっともたくさんいただくのがこの質問。

現在日本には、約120程度のクラウドファンディングサービスがあると言われています。

正直、出てきては消え、出てきては消え…の繰り返し。私も全ては把握しきれていません。

 

また、種類も「投資型」「融資型(ソーシャルレンディング)」「購入型」「寄付型」「株式型」などあります(参考文献:中谷雅子「まちづくりのためのクラウドファンディングの分類論」大阪市立大学大学院、2017)。

正直、長々と説明を書いているサイトは、この記事以外にもたくさんあります。お勉強したい方は、「クラウドファンディング 比較」などでググっていただければ、比較サイトはたくさん出てきますので、ぜひそちらをご参照ください。

この記事を読んでいるであろう「ちょっと実行者になってみたい」という方がとれる気軽な選択肢は、現実的にほぼ「購入型」のみです(理由はこちら)。

ですので、この記事では日本のクラウドファンディングプロジェクトの9割以上(本数ベース)を占めると言われ、当社の知見もある「購入型クラウドファンディング」に絞って比較をします。

製品(プロダクト)があるなら、一択

製品(プロダクト)があるなら、もはやMakuake一択です。

当社がMakuake上で実行しているプロジェクトの場合、95%程度の支援者は、見ず知らずの方です。

つまり「自分で営業しまくる必要が少ない(ゼロではないです)」。

 

なぜならプラットフォームとしての集客力が段違いだから。

 

 

「ヨドバシにもAmazonにも楽天にもドン・キホーテにも置いていない製品が、Makuakeでは手に入る」

 

そんな未来デパートみたいな位置づけのプラットフォームです。

 

 

ただ、だからこそ、審査は厳しめ。

株式会社マクアケ法務部により、景表法や薬事法に照らして表現のチェックが入ります。

食品や電化製品は、きちんと担当省庁の許認可等を受けているものでないと通りません。

 

そのため、美容系や健康食品系は、ほぼ掲載不可能だと考えていただいたほうがいいと思います。

手数料で選ぶなら、実はReadyfor

よく手数料が安いのは「CAMPFIRE」と見かけることがありますよね。

あれは、気のせいです。

 

一時期Campfireが手数料を下げたときのイメージに踊らされているか、webに掲載されている手数料を表面上見ているだけ。そんな自称「クラウドファンディングコンサル」には捕まらないようにしてください。

 

下の図で見ていただければ、一目瞭然です。

サポートが厚いのは、実はMakuake。もしくはA-port

「はじめてクラウドファンディングするし、Readyforのフルサポートのほうがいいかな…?」とお悩みの方もいるかもしれませんが、経験上、サポートが一番しっかりしているのは、Makuakeですね。

 

祝日深夜問わず(笑)、担当者のレスポンスが非常に速い。

 

CAMPFIREは驚くほどサポートが悪いです(もちろん担当者によりますし、最近実行者の立場としては、サポート品質が上がっているように感じますが)。

ぶっちゃけ、ReadyforのシンプルプランとCAMPFIREのサポートは同じぐらいです。

 

朝日新聞社の提供するA-portは、非常にサポートが厚いです。

ただ、そもそもプロジェクトを開始できない場合が多いです。

 

これは、「新聞社が行うのに適切なプロジェクトか」という視点で審査されるからで、この審査の通過率は50%を切るという噂もあります(ちなみにCAMPFIREは99%通るという)。

 

社会的に意味のあるプロジェクトをしてみたい、ということでしたら、A-portも選択肢に上がるかもしれません。

CAMPFIREはどんなときに選ぶべき?

ここまで読んでみると、料金が高くサポートの薄いCAMPFIREを選ぶメリットはないように見えますよね。
しかし、下記の2つの場合のみ、CAMPFIREが絶対的な選択肢に上がってきます。

1. 健康・美容系製品をクラウドファンディングしたい場合

上に書きましたが、集客力のあるMakuakeは審査が厳しく、景表法や薬機法にひっかかる表現は基本的にNGです。

そんなとき、審査がゆるく、ある意味放置プレイのCAMPFIREの良さが活きてきます。

 

もちろん、審査が厳しくてもゆるくても、製品に対する責任はプラットフォームは一切もってくれず、実行者が持たないといけないため、きちんとした製品づくりを心掛けるのは当然です。

2. CAMPFIREが手数料無料キャンペーン(不定期)を行っている場合

CAMPFIREは定期的に手数料無料キャンペーンを行っています。

つまり、30万円あつめようが50万円あつめようが、手数料は0円となります。

 

※2019年7月~8月のキャンペーンでは、「調達金額の50万円までの部分が対象」という条件があります。例えば60万円調達したら、「60万円-50万円=10万円」に対して通常の手数料がかかってきます。

「購入型」以外の選択肢はないの?

もちろんあります。

が、「気軽に」スタートするのは難しいと、当社は認識しています。それぞれの方式別に、そう判断する理由を書いていきます。

 

(寄付型)

認定NPO、自治体、学校など、公益的な活動を行う団体の場合、要件がそろえば「寄付金受領証明書」が発行できます。そのような団体として実行される場合、寄付型クラウドファンディングが実行できます。

Readyfor 「寄付型クラウドファンディング Readyfor Charity」
Campfire「寄付型クラウドファンディングについて」

株式会社や個人の場合、そもそも「寄付金受領証明書」が発行できないかと思いますので、「寄付型クラウドファンディング」は、選択肢にあがりません。

寄付金控除についてはこちら(国税庁「一定の寄附金を支払ったとき(寄附金控除)」)

 

 

(投資型)

投資型は、プロジェクトごとに「必要金額と募集期間を決めたファンドを一つ一つ組成し、実行者と支援者(投資家)が匿名組合契約を結び運用」します。

そもそもファンドを組成する際に、ファンド組成費用100万円程度が必要です。

 

「ファンドを組成することになるため実行者は事業状況、事業計画等なども審査され」ますし、「気軽に」はじめられる形態ではないと考えています。

(引用:中谷、前掲書、2017)  

 

 

ただ、うまくハマると数千万円の調達ができるので、事業に自信のあるスタートアップの方は、チャレンジしてみるのも良いかともいます。

「セキュリテ」

 

 

(株式型)

 

 

上場していないの自社株を、売買できるプラットフォームです。なので、もしあなたが未上場会社(もちろん株式会社)のオーナーでなければ選択肢に上がりません。

 

株式会社であれば、もちろん実行できますので、株式会社のオーナーさんはチャレンジしてみてもよいかと思います。

 

デメリットは、審査と煩雑な手続き。

それから、本来的なクラウドファンディング、「群衆による(小口)投資」状態になります。不特定の少額株主が増えるので、次のステージでの調達がしにくくなります。

「FUNDINNO」
「エメラダ・エクイティ」

 

 

繰り返しになりますが、「購入型」以外の選択肢がないことはありません。
もしご興味あれば、それぞれを提供されている会社に問い合わせしてみることをおすすめします。

最後に

この記事では、クラウドファンディングのサイトの選び方を、たくさんの経験を素に実行者の視点から書かせていただきました。

 

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